シリコンバレーではエンジニアとして生涯やっていても活躍できます。
優秀であれば高額な収入を維持できるでしょう。 業績の良い大手企業であれば年収も2500-3500万。 パフォーマンスが次第では4000-5000万、もしくはそれ以上も夢ではないと思います。 そんな中、シリコンバレーではかなり安い給料で自分はエンジニアとしてスタートしました。 自分の能力がシリコンバレーで通じるのか試したかったので給料という面ではネガティブ。 評価されれば上げてもらえるだろうと、オファーに対して特に交渉せずサイン。 入社してからはとにかく英語に慣れるのが大変。 意外にも技術的には割りと通じるものでしたが、今思うと最初の2年間くらいは普通のエンジニア。 ただ単にアサインされた業務をこなしながら周りのエンジニアの働き方や考え方を観察している日々。 3年後くらいには若手をメンターする立場。 驚くことにシリコンバレーのエンジニアを指導する立場にあったのです! アメリカの有名大学を卒業するようなエンジニアは流石に基礎がちゃんとしており、自分も復習するいい機会でした。 そして多くのエンジニアに出会い何とかやっていけるもんだなと思った頃にはリードエンジニア。 エンジニアチームの計画を練って、プレゼン、プロジェクトマネージャーやプロダクトマネージャーと協力してプロジェクトを進行。 数人のエンジニアで一緒に立ち上げたプロジェクトが製品化が進むにつれ数10人、数100人規模のプロジェクトになったりもしました。 他グループにヘルプにいったり、逆にヘルプがきたりとグループをまたいでのプロジェクトも多く経験しました。 そんなエンジニアとしては順風満帆の毎日でしたが、感じていることがありました。 それは・・・
ということ。 これに対して自分のエンジニアとしての商品価値を10年後、20年後に維持できるかという自問をしてみた。 その1:できるエンジニアはいくらでもでてくる 優秀でかつモチベーションの高いエンジニアがたくさんいます。 自分のキャリアを高めるため自己評価がちゃんとできており、何よりもやりたい事や学びたいことがはっきりしています。 自分でなくてもできることがたくさんありますし、自分以上に良い働きをする人もいるでしょう。 そういう人をどうやってリードしていくかが大切になってくると思います。 その2:作業スピード・集中力が落ちてくる プロジェクトではアジャイルやリーンスタートアップなど迅速に動く事が求められます。 新しいツールや技術に関して専門的知識を学び続けなければなりません。 ソフトウェアにしてもハードウェアにしても作業スピードや思考スピード、そして集中力は落ちてくると思う。 例えば Business Insider Japanの記事 「集中力は43歳! 人間の脳のピーク年齢は、能力ごとに違っていた」 マサチューセッツ工科大学(MIT)の認知科学研究者による加齢に伴う知能の変化に関する研究を紹介している。 人それぞれかとは思うが自分は割と納得されられた。 自分もこの先エンジニアとしてチームに遅れをとり迷惑をかけることもあると思います。 その3:求められるエンジニアタイプが異なってくる 技術の進化は本当に早いと思います。 Gartnerの記事では技術のハイプサイクルが紹介されています。ハイプサイクルについてはこちら。 「5 Trends Emerge in the Gartner Hype Cycle for Emerging Technologies, 2018」 これをみても技術の動向は激しい状況、そして求められるエンジニアは変化していきます。 ある特定の技術だけでやキャリアの幅も狭まってしまい、その価値を持ったエンジニアが必要とされるでしょう。 その4:ハードスキル以上にソフトスキルが難しい ハードスキルは割と皆そういう専門的教育を受けて身に着けてきているので、学びやすく利用しやすいと思います。 ソフトスキルはコミュニケーションやリーダーシップなど人というインプットに対してどうアウトプットするかが重要になります。 人それぞれだとは思いますが、比較的エンジニアがこの能力を身に着けるのは簡単ではないと思います。 しかしこの能力はとても重要でどんな職に就いたとしても重要視される能力でしょう。 技術の変動とは違い常に一定のものとして存在するもの、普段の生活や職場など様々な場面で活用できます。 以上4点を挙げましたが、こういったことを考えるようになって
と思うようになりました。 そしてマネージャという職には今後の自分に必要な能力を身につけるための環境があります。 チームを管理し自分の思うように事を動かすのではなく、チームが事を動かし自分がソフトスキルを使って貢献する。 そんな理由でエンジニアを捨てマネージャーになることを決意しました。 書くと単純に思えてきましたが、これでも結構悩んだことを今でも覚えています・・・ では、また。アスタ ルエゴ。
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シリコンバレーでは製品としての技術だけでなく、プロジェクトとしての生産性を上げるための技術も進んでいます。 様々な方法が試されながら改善されていってるのです。 日本でも製造過程で手段が確立、活用されていますがシリコンバレーではどのようにプロジェクトを達成していくか興味ありませんか? 「こういった技術はシリコンバレーだから通じるんだ!」 「日本の会社、それも自分の今いる会社で通じるわけがない!」 と思われるかもしれませんよね? でも、そんなことないと思います! 確かに会社や組織の方針により新しいプロセスを提案しても簡単に通らないことがあります。 それはそれで放っておきましょう。 そんなことに時間を費やしても労力の無駄だと思いますし、気力もなくなり精神的に参ってしまいます。 先ずは自分自身が意識改革し個人レベルでこういった技術を身に着けるのをおススメします。 多くの本は組織としてのプロジェクトを効果的に達成することを目的として書かれています。 ですが、それを組織として実践する必要はないのです。 僕がここでお伝えしたいのは自分自身に対して実践するということです! 今回はロッシェル・カップさんの書籍を主に参考にさせていただきました。 理由は
日本、シリコンバレー両面の情報を非常に詳しく分析されており、非常に経験豊富な方だと思います。 * Japan Intercultural Consultingはロッシェル・カップさんの経営されるコンサルタント会社 参考にした本は以下2冊。
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