エモーショナル・インテリジェンス(以下EI)はとても重要ですが、いまいち認識されていないような気がする。 特に日本ではあまり聞かないし、ネットで検索しても情報量は比較的少ない。 今回は少し面白い記事があったのでそれを参考にEIの重要さというのをご紹介します。 元の記事は少し古いですが 2019.08.29 にatpressから投稿された記事です。 「フォーシーズンズ、エモーショナル インテリジェンスの優位性を活かし、 イノベーションとビジネスの成功を促す」 そこで紹介されているのはあの有名なホテル、フォーシーズンズが支援するハーバードビジネスレビュー アナリティックサービスによるエモーショナル・インテリジェンスの研究。 そしてエモーショナル・インテリジェンスが企業文化や職場環境でどれほど大切なのかというのが記事にされています。 読んで僕も共感したのが以下2点
記事で述べられている通りEIは自分自身だけでなく社会的なつながりの中で感情を認識しコントロールする能力。 我々は無意識のうちに体調が悪いことを察知して、どこが痛いか、体温はどうなのかなどを解析し、今日は学校もしくは会社、稽古、ジム、買い物などへ行くべきかなどを決め行動します。 EIとはそれを感情に対して行うのです。 ただし、体調管理と違うのは周囲の感情も取り入れながら自分の感情を管理する必要があります。 状況毎に自分及び周囲の感情を読み取り自分の感情を最適にコントロールする。 ビジネスのみならず普段の生活における人間関係でも非常に重要な能力です。 そしてEIはIQと違ってトレーニングによってEIの数値(以下EQ)を高められます。 それにもかかわらず、EIは「あれば良い」程度のスキルとして位置づけられ高いEQを身に付けるためのサポートもなく過小評価されている気がします。 一方で社内では職場でのカルチャーを大切にし優れたチームワークや顧客満足度の高いサポートなどを要求します。 ですが、EIがそういった要求につながる要素だとは認識されることは少なく理想だけが独り歩きし、従業員は現実の中で彷徨うようなケースがでてきてしまいます。 フォーシーズンのようなホテルの接客などでは確かに顧客の感情とうまく調和する能力に長けたEQの高い社員が求められるのは当然でしょう。 実際にEIスキルは必須になってきており社風やブランドの評判を高めるために重要視されているようです。 ではそれ以外の環境、顧客と接しないような環境ではどうでしょうか。 極端な話になりますが、チームメート、同僚などを顧客と考え、それに対して自分の持っている専門的能力を提供していると考えたらどうでしょう。 おそらくほとんどの人は満足度の高いサポートをして喜んでもらい、かつ自分の評価や評判を高めたいと思うでしょう。 忙しそうな同僚、イライラしている同僚、達成感で喜んでいる同僚、調子の良い同僚などに対してうまく感情を認識し行動すればコミュニケーションや生産性も高まります。 もちろん外部のそれぞれの感情に対して自分のその時の感情が加わるので管理しないといけない組み合わせはいくらでもあるでしょう。 こういった状況に対応できるEQの高い人はどんなコミュニティーであっても重要な存在と言えるでしょう。 ただ単にチームワークなどを求めるのではなくリーダーとなり上に立つ人がEIスキルを身に付けチーム内で実践して伝えていくことが必要だと思います。 皆さんはどう思いますかね? エモーショナル・インテリジェンスに興味を持っていただけるきっかけになれば幸いです。 最後に元記事にあるアレックス・クレメンテさんの言葉を引用します。 「企業は、従業員の大切さや、人に優しい職場環境の強みについては、声を大にして話したがりますが、首脳陣や従業員に対しEIを奨励することが出来ていないケースがほとんどです。この研究では、多くの企業がEIを奨励することに苦慮し、幸福で意欲が高く、戦力となる従業員を含む、組織にとって無数の利益を獲得出来ずにいる実態を明らかにしています。さらに、ミレニアル世代が求めている未来的な職場を構築しようとしている雇用主は、EIを疎かにすることが、人的資源のみならず、最終的には将来の成功にも重大な影響を及ぼすことを理解すべきです。」 参考記事はこちら
0 Comments
Leave a Reply. |