「Emotional Intelligence」という言葉をご存知でしょうか? 1964年にMichael Beldochの論文により発表された言葉ですが、世に広まるようになったのは1995年。 Daniel Golemanによって出版された本「Emotional Intelligence」だと言われています。 EQ(Emotional Quotient)は IQ(Intelligence Quotient)という言葉に対応したもので、EIのレベルを測定するスコアのようなものです。 およそ多くの企業ではIQの高い優秀な社員を採用しようとするでしょう。 しかしながら最近はIQ以上にEQ能力を重視する傾向があります。 例えば World Economic Forum によると、Emotional Intelligenceは2020にはトップ10スキルになると予想しています。
さらに CareerBuilder Survey によると調査対象の約2600人の内、71%がIQ以上にEQ価値をおいており、75%がEQの高い社員をより昇進させる傾向があり、59%がIQ高いがEQ低い採用候補者は断るという結果になっています。 これは2011年の調査ですが、その当時からそういう傾向があったのですから、インパクトの大きい能力だと言えます。 最近ではMicro manager、Absentee manager、Servant Leadershipなどいろいろと言葉が使われますが、サーバントリーダーシップはEQ能力関わるものが多いと思います。 リーダーシップを身につける上でEQ能力はとても重要な要素だと言えるでしょう。 では何故EQの高い人が好まれるのか。
その1:EQの高い人は良い聞き手になれる
問題が生じたときや何かしら議論となった場合、誰もが話を聞いて欲しいものです。 そういった時EQの高い人は先ず聞き手となり相手を理解しようと努めてくれます。 相手が興奮して多少荒い言葉で迫ってきても感情に任せ直ぐに反応しようとせず、理解をし良く考えた上で返答する。 相手の感情を上手く受け取り、自分の感情もコントロールできる優れた能力が備わっていると言えます。 その2:EQ高い人は相手を理解して協力できる 職場ではチームワークが重要です。 技術力などが優れた社員ではあるがチームワークが不得意であることも多々あります。 自分ひとりでやった方が効率が良い、早いなどと言って問題にぶつかっても説明するのを面倒に思い、チームの助けを拒むこともあるでしょう。 その人が体調を崩したら誰がカバーするのか、状況がシェアされておりチームで協力してゴールに向かう必要があります。 EQの高い人はそういったメンバーを理解した上でコミュニケーションに取り組み、チームに一体感を持たせるように努めてくれます。 チームワークを大事にし自分が先頭となり良い手本を見せられる能力があります。 その3:EQの高い人はプレッシャーを上手く管理できる 仕事をする上でプレッシャーは付き物でしょう。 ストレスレベルが高くなれば感情的にもなりますし、状況の本質に気付かなくなり正しい判断ができなくなることもあります。 EQの高い人はストレスレベルを常にモニターし、何がそうさせているかを分析しつつ、それをマネージできます。 厳しい状況下でこういう自己管理ができる人はグループにとって重要であり他のメンバーの助けにもなると思います。 その4:EQの高い人はフィードバックを受け入れることができる 人によっては何かネガティブなフィードバックを受けたとき保守的になってしまうでしょう。 優れたEQを持っている人は常にフィードバックを受け入れ自身の向上に適用させるよう努めようとします。 特にそれが自分の知らなかったところや改善しようとしているところに関してはとてもオープンにフィードバックを取り込もうとします。 個人的に批判されているとも捉えずに言い訳もせず、それをありがたくポジティブに受け取る態度は周りとの関係も上手く維持できそうです。 率直にフィードバックできるような雰囲気が備わっているためチームメンバーも気にすることなく思ったことを伝えることができるようです。 ここでは4つの項目として挙げましたが、これだけではありません。 他にもいろいろと重要な要素もあり、一度EQのテストを受けるとどんな観点で評価がされるのか分かってきます。 皆さんも一度受けてみられてはいかがでしょうか?
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